白鳥内科医院

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鵠通信

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医院の概要

〒430-0814
静岡県浜松市恩地町192
電話:053-427-0007
Fax:053-427-0005

主な診療内容
頭痛外来・小児頭痛
(6歳以上の小児を含む)
認知症(物忘れ)外来
パーキンソン病とその類縁疾患

診療時間
○月・火・金
9:00〜11:00
15:30〜17:30
○土・日・祝
9:00〜11:00

休診日
○水・木休診
 (水・木は、祝日でも休診)
計画休診は お知らせ をご覧ください。おおむね1〜3か月先まで、表示してあります。

待ち時間を短くしたい方には、午後4時半から5時(月火金)の受診をお勧めします。
この場合は、平均的な待ち時間は30分程度のことが多いようです。計画休診は、 お知らせ をご確認ください。

当院の総合サイトは
脳検査・治療センター
白鳥内科医院

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鵠通信 第135号

「頭痛」と「起立性調節障害」と「不登校」

朝晩は涼しくなりました。
コロナもある意味一段落し、学校も登校が始まりました。そして、頭痛を理由のひとつとする不登校のお子さんの受診が増えています。
昨年でしたか、菊川市立総合病院、小児科の先生から紹介された不登校の中学生が、学校に行けるようになったのをきっかけに、その後何人かご紹介いただいています。ネットでご両親が検索して受診する方もいます。
小児科での診断名は、「起立性調節障害」がほとんど。その診断名に基づいて昇圧剤など使用しても、あまり改善することがないのが当院受診のきっかけです。むしろ、睡眠リズムとの関連が大きい。大人の頭痛診療と違い、お子さんの成長にかかわる診療なので、違ったチャレンジのし甲斐があります。お子さんと二人だけで話すと、いろんな話が聞けるのも興味深い。「子供は小さな大人ではない」という小児科の最初の話を思い出します。時代は違っても、自分が子供だった頃の気持ちも思い出します。
認知症のご高齢の方から、小学生の頭痛まで、幅広い患者さんをフォローできるのは、自分の成長にも繋がるいい点です。

さて、9月もgo toを用い、国内駆け巡ってきました。視察のようなものです。
まずは山中湖ハウスを皮切りに。バブル期に東芝メディカルが役員用に建てた別荘で、古くて豪華、な建物が現在のオーナーから貸し出されています。2000坪の敷地でBBQができるというのが売りで、一泊してきました。あまり天気には恵まれませんでしたが、他には誰もいないお庭でBBQするのはとてもリラックスできます。旅先のストアや道の駅での買い物も楽しい。「ほうとう」は人気店でもおいしくないね。山梨は、ブドウとか果物はいいけど、おいしいイメージがありません。人も当たりの強い人が多いかなと思います。
興津の駿河健康ランドで前泊すると、富士山エリア、伊豆エリアに旅するときは便利です。

お次は石垣島と西表島。
西表イリオモテは、石垣から船で約1時間。
ネコ好き、というか自分のことをニャンコかも、と考えている私にとって、西表は数年来の念願。もちろん狙いはイリオモテヤマネコ。現地在住でも5年に一回見るかどうかという幻のネコ。夜行性なので、ナイトツアーに参加しやすいジャングルホテル・パイヌマヤにブッキング。以前計画したときに出ていた温泉は、残念ながら涸れてしまいましたが、日本では珍しいジャングルの中のホテル。
台風10号で、やきもき。なんとかセントレア空港にたどり着き、フライトは全く問題なくテイクオフ。名古屋から石垣までダイレクトフライトにしたのが正解。石垣はむしろ台湾が近いので、九州や沖縄本島あたりを直撃する台風は、ほとんど影響がないのです。那覇経由は全滅だった模様。セントレアは、遠鉄バスを使っているときはとても遠いイメージでしたが、豊橋までJR、そこから名鉄特急に乗り換えると、楽だし安いことを発見。なんだかんだ、7回乗り物を換え(タクシー JR 名鉄名古屋線 名鉄知多線 ANA タクシー フェリー)八回目のレンタカーで当日の夕方には西表のホテルに到着。
しばし休憩後、女子二人組と私たち夫婦、若いガイドさんの5人でナイトツアーに。ちなみに、ナイトツアーでイリオモテネコを見られるのは、1年にせいぜい数回らしい。期待薄。
しかし、道路ではイノシシ、ななふし、カエルの声(姿は見えず ガイドさんまだ若いです)、マングローブではヤシガニ、ムラサキヤドカリ、跳ねるハゼ、鳥類はアカショウビン、ヤエヤマオオコウモリ、ミミズクなど順調に観察。双眼鏡を部屋に置いてきてしまった、後悔。こんなに見られると思わなかった。ガイドさんが車から降りていい、というので降りたらハブを踏んでしまったのにはびっくり。向うも驚いたらしく、にょろにょろ逃げ出し奇跡的に無傷。ゴムみたいな感触でした。夜は、枯れ枝だと思っても注意した方がいいです。ちなみに西表のハブに咬まれて死ぬことはないそうですが、痛みはひどいらしい。抗血清を、島の診療所においていないという話でまたびっくり。石垣まで1時間以上かかるのに、どうするつもりなんだろう!
空を見上げれば、台風10号が去った後で、天の川が夜空に横たわっています。スターダスト、ミルキーウェイ。慣れていないと、女子二人組は夜空の雲と勘違いしていたくらい。流れ星も十分願い事ができるくらい流れています。
翌日は朝からジャングルピクニック。今朝は新婚さんとガイドさんの5人。満潮前後なので、まずはカヤックでホテルそばの川を海に向かいます。マングローブの木陰でカヤックを漕ぐのは気持ちいい。干潮時と違い、あまり生き物は見られません。オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギなど日本一のマングローブを観察し、海に落ちた種子を探しながら砂浜に。貝殻や枯れ枝、サンゴ礁の残骸からごみまで、さまざま浜に打ち上げられています。
お昼はガイドさんが八重山そばを作ってくれました。
午後は一転、トレッキングで川をさかのぼります。ゴムブーツなのであまり滑りません。
スオウノキ(板根の木)、マダモ(ジャックと豆の木)、ヤシ。キノボリトカゲは、手を出すと指にかみついてきます。必死に噛みついて、指の先でぶらぶらするのが可愛い。縄張りが決まっていて、侵入されると腕立て伏せみたいなプレゼンをするのも人気。
滝まで登ったら、滝つぼにどぼん。
ガイドさんや新婚のだんなは、高いところまで登って飛び込みをしていますが、こちらはせいぜい低い岩からどぼんがせいぜい。しかし、冷たい水が気持ちいい。澄んだ水の中にはエビや地味な魚が。ア―今日は度付きの水中眼鏡忘れた。残念。 吸水行動をしている蝶など見ながら撤収。
少々ホテルで休憩後、サンセットシュノーケリングに。若いガイドさんに「元気やな〜」とからかわれるが、西表は2泊だけなので、そうのんびりとはできないのだ。
フェリーとは逆側の上原港集合、パッソの小野さんの船で幻のバラス島に。
もともと満潮時には水面に沈む、珊瑚の残骸が主体の島。今回は干潮の2時間後でしたがすでに水没。でも、島の南側は珊瑚が広がるシュノーケリングスポット。タイマイ(鼈甲の亀 小さいけれどかわいい顔つき)、カクレクマノミなどのスターだけでなく、スズメダイ(これは伊豆にも)、ナンヨウハギ、ハナゴイなど、シュノーケリングで浮いているだけなのに竜宮城。珊瑚もテーブルサンゴだけでなく、ソフトコーラル、枝珊瑚など色とりどり。かなり白化もしていますが、海水温が下がるとまた復活するそうです。夕日をバックに記念撮影後、撤収。
すでに暗くなった道を、ゆっくり安全運転でホテルに戻ります。
イリオモテヤマネコは大雑把に100頭生息していると言われていますが、毎年10頭近くが交通事故に遭う、ときくと、なんか計算が合わない感じがします。いろんな話を総合すると、山の中でネコに遭う可能性は極めて低く、見たことがある人は、ほぼ道を横切るところに遭遇しているようです。
「あ〜〜いたいた!」突然事務長が叫ぶので周辺を見渡すと、歩道を走る物体が。Uターンしてもういちど目を凝らすと、ちょうど草むらに入るところ。しかし、その後ろ姿はどうもウリ坊のようです。そう簡単にヤマネコが姿を表すとは思えません。がっかりしながらホテルのエントランスへの道に。またもや事務長の叫び。「あそこ、ライトどうにかして!」と言われても、車のライトは思ったように動くわけがありません。あちゃ、今度は手持ちのライトを忘れたよ。しかし、今度は紛れもなく縞々のネコが右から左に横切りました。茂みに隠れる前にこちらをチラ見。余裕がなくて、特徴的な丸い耳を認識できませんでしたが、明らかに縞々のずんぐり。ガイドさんに「ホテルはジャングルの中だから周辺に家ネコはいない。だからネコを見かけたら間違いなくヤマネコです」と言われていたので、「ヤマネコ発見」と自己認定。幸せ。写真撮りたかったです。
翌朝は早起きして、これまた毎朝ホテルの前に現れるというカンムリワシを観察。
レセプションの女性に「今朝はカンムリワシいる?」と聞いてもいまいちの反応ですが、ドアを開けたとたん。猛禽類のひきさく叫び。前日ガイドさんに「木の上より、看板とか電柱の上にいますよ」と聞いていたので、見渡すと電柱の上に。縄張り啼き。こちとらを侵入者と見た模様。2,3回羽ばたいただけでかっこよく滑空し、コテージの屋根に移動。人工物の方が安定して留りやすいんだろうね。
前日頑張った分、夕方のフェリーに合わせ車を返すまではフリーの日。
由布島にわたることにします。
牛車でとことこ渡ることで有名な小島。ここも、コロナ前、インバウンド期は人がひしめいて、とても来る気にはなれなかったのですが、今はまたひなびた雰囲気にもどっています。ちょうど潮が引いていて、歩いても渡れそうなので、電柱列に沿って歩いて渡ります。ぶらぶらしてソフトクリームを食べる程度で帰る方が多いですが、ここではぜひ蝶々園で観察しましょう。南国だけにどこでも蝶はいるものの、「オオゴマダラ」はここ以外ではまとめて見られないと思います。日本最大の蝶がひらーりひらーりと舞う。蛹(さなぎ)が黄金色に輝くことも知りました。その輝きは想像以上で、まるで作り物のようです。解説を見るとモノホンです。抜け殻は透明で、中に充満する黄色の液体が黄金色に見えるそうです。先月蔵王でみたアサギマダラの類縁、リュウキュウアサギマダラもたくさん。しかし蚊はもっとたくさんいるような、、。 涼みがてら野生動物保護センターに。交通事故に遭ったものの、運よく生き残ったヤマネコを保護するのも仕事の一つですが、現在はたまたまいないようです。いても公開していないからなおさらイリオモテヤマネコは幻なんですけどね。「雨上がりだから、道を横切るセマルハコガメ見られるかも」と職員に言われましたが、発見できず。残念。西表は、蛍乱舞と、下がり花の季節にも再訪したいので、次回の課題。
石垣へのフェリーから、2重の虹が見えました。また逢う日まで。
ユーグレナ港でピックアップしてもらい、石垣でもレンタカー移動です。オリックスのお兄ちゃん、車中しゃべるしゃべる。コロナ怖くねーのか。「石垣の天気予報は当たらないから、朝空見て雲が広がっていると夕方ふるのかな、みたいな」とか、一応有用な話もある。
ミシュラン三ッ星の川平湾で2泊の予定。Go to対応の宿なので、一応普通の宿かと思ったが、完全に民泊だな。川平湾もよりの住宅街。
ここでの最大の目的はマンタをダイヴィングで見ること。Cカードを持っていないとマンタのポイントには行けないという説があるが、それは以前のポイントで、現在のマンタシティは、体験でもOK。
翌朝、宿のすぐそばのショップに。他にはお客さんがいなくて、2on2で面倒見てくれるので安心。ある意味コロナのおかげだ。1回目は比較的浅いポイントで、練習もかねてダイブ。しかし十分綺麗です。さすがにシュノーケリングよりも色鮮やかに見えます。クマノミも大きなアオウミガメも。アオウミガメはとても慣れていて、触っていいというので、首をやさしくなでたら気持ちよさそうです。
マンタシティに移動。川平はマンタ・ステーションで有名ですが、以前のポイントは、インバウンド期あまりに人が集中し、センシティブなマンタが来なくなって久しい。マンタシティも今年は数が少ないという噂ですが、どうだろう。
耳が痛くなりながらずっと待ちましたが、そろそろ引き上げようという時。海面にいたシュノ―ケラーが一斉に動き出し。マンタです。
事務長はかなりちゃんと見られたみたい。自分は、耳抜きがうまくいかなくて、限界近かったので、遠目にひらりとしているのが見えただけ。口の形とか、コバンザメの付きはわかりませんでした。でもまあ、無理やり納得。
夕方は、夕日を見にクラブメッド裏の川平石崎に。グリーンフラッシュが見られるポイントの一つ。雲がなければ東シナ海にどーんと太陽が沈みます。現地の人には犬の散歩するところらしく、犬を乗せた車が2台。イノシシ跳ね回る。あいにく雲がかかりますが、雲に太陽が沈んでいく際、一瞬グリーンがかった閃光が見え、満足。ここもインバウンド期はうるさかったんだろうなあ。
その翌朝は、こんどは朝日を見に川平湾に。下見をしていなかったら、展望台への行き方が意外とわからなくて、日の出前の淡い光を見逃しました。とはいえ、展望台からではなく、波辺からは見られたので、まあいいかな。途中で、犬と散歩中のダイビングショップの奥さんに出会いました。朝一のグラスボートに乗って、今日はリラックスしながら海の中を観察。ウミガメはもちろん、小さなサメも見られました。これも全部で7,8人しかお客さんいなくて楽です。
最初の計画では、この金曜日に帰宅予定、土曜日は予備日ですが、台風10号の影響で、ただでフライト変更できたので、土曜日帰宅にチェンジ。ANAインターコンチでのんびりすることに。直前で人気ホテルが取れるのも、go toに東京が含まれたら無理そうですね。
民泊チェックアウトし、島一周ドライブしながらインターコンチに向かいます。
まずは、川平のシークレットビーチ、タバガーに。宿の奥さんに行き方を聞いておいたので、なんとかたどり着ける感じ。すれ違い困難な未舗装路10分くらい進むので、知らないと無理ですね。車を置いてマングローブを抜けると、そこは「ザ・沖縄の海」。エメラルドグリーンの海が視界いっぱいに広がります。そして根本が削れた石灰岩。川平湾はすでに多くの人が訪れ、汚れてきているので、こちらのほうが感動。あとから投網をしに若夫婦が来て、投網するところや採れた魚の写真撮らせてもらいました。結婚写真を撮るポイントとしても有名で、その日もカメラマンが連れて一組。くどいけど、インバウンド期なら、シークレットと言っても、カップル行列状態と思います。木の枝にかけられたブランコで一通り記念撮影して退散。
石垣島最北端の平久保崎灯台に。絶景ポイント。おやじガイドと島一している女性チャリダ―に会う。暑いし、細かく上り下りがあるので、かなりばてているようだ。
お次は島の真ん中、バンナ公園の展望台に。この二か所は、晴れていたら、オリックスレンタカーのお兄さんが推薦の展望ポイント。こちらは360度島を見渡せるところ。海を見る展望台よりも、バードウォチング用の展望台の方が、島全体を見わたせる。サシバ、アカハラダカの渡りのポイントでもあるようだ。伊良湖に来るサシバも、ここを経由しているのだろう。
そしてインターコンチに。二食付きにしてのんびり。沖縄は食材はいいのだが、料理はいまいちのことが多い。さすがにホテルの地産地消メニューは洗練されている。うまい。
翌日はホテルの前浜にのんびり浸かってから帰宅。
西表ヤマネコ、カンムリワシ、カヤック、ジャングルトレッキング、カクレクマノミ、ウミガメ、マンタ、蝶、エメラルドグリーンのシークレットビーチ、夕日に朝日。自然満喫の6日間。

このあと行った下北半島と十和田湖の旅記録は、またの機会に。

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